人気ブログランキング | 話題のタグを見る

既に国籍不明となりつつある現代の大和撫子


by rieonair
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

雨の鎌倉


鎌倉へ行ってきた。

朝から雨。
しかも天気予報では雪だといっていたくらいだから、
気温も酷く低くて、すごく寒い。

鎌倉はちょっとした古都、というイメージがあったし、
私は京都や奈良の古都という雰囲気がたまらなく好きだったし
それにまだ、鎌倉の大仏を見たことが無かったから。
サザンオールスターズの歌に出てくる「江ノ島」という言葉から
私は江ノ電とやらに乗ってみたかったので、寒いから車で…という案は却下。

鎌倉の町は、都心や横浜中心部とは違って静かなところ。
少し寂れたような町並みが、京都の裏道や奈良の民家を思い出させて
日本の情緒を感じられたような気がする。
しとしとと、まるで音が聞こえるように降る雨のおかげで
いっそう、その雰囲気が増しているような感じ。

長谷駅から歩くこと約5分、長谷寺に到着。

長谷寺(鎌倉大観音)。
寺の説明書きは以下の通り。

当山は正式な名称を「海光山慈照院長谷寺」と号し、伝来する縁起に曰く、その開創は聖武天皇の御代にあたる、天平8年(736)という鎌倉でも有数の古刹。開山徳道上人。開基は藤原鎌足の孫にあたる藤原房前。本尊である十一面観音菩薩は、養老5年(721)に、徳道上人の本願によって、一本の楠の霊木か刻出された、二体の観音像のうちの一つと言われ(残る一体は大和の長谷寺の本尊となる)、開眼供養の導師を務めた行基菩薩によって、衆生済度の願が込められ、海中に投じられたといいます。その後、相州長井浦に流れ着いた尊像は鎌倉に遷座され、当山の礎となったということです。古来より坂東三十三観音の第四番霊場として民衆の信仰をあつめ、「長谷観音」の通称で親しまれる尊像は、総高九.一八米あり、本邦でも最大級の木造観音といわれます。

本堂内部の観音像は黄金に輝いており、尚且つ大きい。
観音像の表情も柔らかく、見るものの心を和やかにしてくれる。

また、宝物館も覗いてみる。
本堂の観音像には劣るが、ここにも美しい観音像があった。
また、三十三観音も一体も欠けることなく並んでいる。
観音が人々の前に現れるために取るという33の姿を模ってあるらしい。
中でも天狗を模った姿が印象に残った。



鎌倉の大仏。
長谷寺から歩くこと約5分、「鎌倉大佛殿高徳院」に到着。
国宝の鎌倉大仏像が安置されている場所。
説明書きは以下の通り。

この大仏は七百余年前の造立て阿弥陀佛である。僧浄光が民間に資金を勧進して造立された。最初は木造りで暦仁元年(1238)に着工し寛元元年(1243)に完成したが、宝治元年(1247)の大風で佛像も殿舎も破壊されたので、今度は青銅の大佛を鋳造せんとして建長四年(1252)に工を起し佛像も殿舎も数年で完成した。鋳工として大野五郎右衛門の名が寺伝にあり、丹治久友の名が他の記録に知られるのみで原型作者は不明である。

雨の中、砂利を踏みしめて歩く先に、巨大な大仏像が鎮座している。
奈良の大仏を見知っている私にとって、その大きさは感動に値しなかったけれど、
屋外に座っているということに、少し「おぉ」と思う。


寒い中訪れた鎌倉。
どこか寂しい雰囲気が否めなかったけれど・・・素敵なところ。


雨の鎌倉_f0168902_172736100.jpg

# by rieonair | 2005-01-15 22:23 | ぶらり旅